2012-01-01から1年間の記事一覧

スチューピッドなスマートフォン

読む価値のないただの愚痴であるけれど一声、吠えておきたい。スマホはスチューピッドである なるほど、便利この上ないスマホではあるが、その充電後の使用時間の短さはツライ、あまりにツライものがある。 節電機能をオンにしてオトナしにして通常時は画面…

なぞのヘラ絞り

我が家で毎度話題になる謎の看板「ヘラ絞り」がある。 町工場のような建物にこのことばを見かけた初めての時は、なんだか分からない。 きっと漁具かなにかを製作しているのだろうということになった。 その後、日本の職人技を見聞きするにつけ、このことばの…

自炊9000冊突破

昨日、苦節8年。自炊の冊数が9000冊を越えた。 う〜む、感無量。 よくぞここまで、無意味な苦行をしてきたものだ。 読む間もなく裁断して生活空間を確保するというのは、並大抵の愚かさではできない所業であろう。 しかも隙間ができれば出来たで、あく…

暗くなるアメリカン・ヒーロー

シリーズ化しているハリウッド製のアメリカン・ヒーローの代表は、スパイダーマンとバットマンだ。 どちらも、人間生活の片隅でひっそりと息づく生き物で、昆虫と哺乳類の日陰における存在であるのは、偶然であろうか? 双方の脚本家たちは、どうやらこのヒ…

背教者ユリアヌス、再び

コンスタンティヌス大帝がキリスト教を公認して後、その時代の潮流に一人抗った英傑、それが大帝の甥である「背教者」ユリアヌス帝であります。 驚いたことに彼の反キリスト教プロパガンダの著作物は、キリスト教支配のヨーロッパ中世を生き延びた。 ほんと…

合唱しようよ、ズンガリを

世界の合唱曲「Zum Gali」はイスラエル民謡ですぞ。

プラトンの対話篇の演劇化

なぜにプラトンの対話篇、とくに『パイドーン』を劇にしないのだろうか? ソクラテスの死に至る対話をドラマチックに描いた、真の悲劇なのに。 理由としては、ソクラテスが魂の不死について弟子たちと対話する、その理屈までを劇中に盛り込むのは難しいとい…

円周率の数字競争

円周率は無理数かつ超越数なので、数字の無際限の繰り返しはない。それでも「0」から「9」までが均等に出現するかどうか、「0」がどこから先でなくなるかどうか、などは未解決のままである。 N桁の円周率の小数点展開にどれくらい「0」から「9」が含ま…

労働の活力があふれるクラシック

モソロフの『鉄工場』は革命初期の生命力があふれている。プロコフィエフやショスタコビッチにもインスピレーションを与えたという。 彼を含む一連の芸術家たちの活動があった。ロシア革命初期に花開いた芸術運動=ロシア・アヴァンギャルドだ。 やがて、ス…

超越実在とのコミュニケーション

ヤスパース哲学をつうじて、超越実在とのコミュニケーションの可能性を探るとしよう。 ヤスパースは近代における真理への哲学的、科学的探求は失敗したと考える。将来的にもその把握は困難とみなす。 超越実在は人類の知性に理解不可能な暗号を用いていると…

上野の大仏さま

東京は上野に大仏が震災前まであった。上野大仏である。 現在はパゴダのようなところに、顔だけ鎮座しておわす。顔だけ大仏であります。 震災とは関東大震災であり、1923年のことだ。 このブログのレポートを参照ください。 19世紀に外国人により撮影…

カルフォルニア州パームスプリングスの未来

パームスプリングス(Palm Springs)は砂漠の中の人工オアシスと呼ばれる。乾燥した荒地でどうしてみずみずしさに溢れるリゾートとなれるか? 地下の帯水層から大量の地下水を組み上げてゴルフ場、プール、噴水、水洗トイレと水浪費型インフラのシンボルであ…

異端カタリ派の殲滅の地 モンセギュール

13世紀の歴史。アルビジョア十字軍により異端カタリ派の老若男女の立てこもるモンセギュール城は落城した。長い過酷な籠城戦の結果である。 信者を待っていたのは処刑であった。それより前、十字軍によりこの地方の住民はことごとく殲滅させられた。実はカ…

自分は自民には投票しない

なるほど民主党の政治は賞められたもんじゃなかった。まさに烏合の衆そのもので現実とマニフェストの間で揺れに揺れまくった。初期の意気込みとウラハラに船頭多くして船山に登るの醜態を重ねるばかりだった。 それでも自民党の政権の復活は望ましくない。現…

アメリカは賢明な選択した、次は日本だが

オバマは再選を果たした。 共和党の政策はアメリカの民主主義にはマイナスなものであり、世界にとっても不幸な選択となり得たことを思えば、アメリカ人の賢明さにエールをおくりたい。 温暖化対策の遅延、リーマンショックを生み出した癒着の温床、中間階級…

経済メディアの報じる中国経済の減速

今月の「日経ビジネス」、「東洋経済」、「週刊エコノミスト」が立て続けに中国経済の減速を報じている。日本への影響を考えれば由々しきニュースであるが、他方で「さもありなん」と頷くむきもあろう。 なかには、反日暴動で法治国家としての失態の代償だと…

清浄機よ、永遠なれ!

引越し騒ぎで居住空間がホコリだらけになって、4週間。平日は関東圏外のホテルなのであるが、帰宅するたんびにダストアレルギーに悩まされる一ヶ月であった。 散乱した家財を整理するたびに、目に見えぬホコリやダニが舞い上がる。作業を数時間もすると鼻水…

20世紀前半の数学基礎論のから騒ぎ?

数学基礎論という分野がある。かつてラッセル&ホワイトヘッド、ヒルベルト、ポアンカレ、ブラウアー&ワイルなどそうそうたる逸材が論争に明け暮れた学問ではあった。 ザックリいうと数学の基礎は論理学で語れるというラッセル&ホワイトヘッドの論理主義、…

スマホと自炊pdf

iPhoneと異なりAndroid系スマホはMicroSDを読みこませることが出来る。自分は自炊したpdfを2000冊ほど数枚の16G MicroSD 10枚に分割して持ち運んでいる。 いかんせんスマホのpdf読み込み能力には限界が目立つ。 例えば、カラーの大型本のpdfは読み…

鉄道の国ニッポン

敬愛するアメリカのSF作家のラファティの好編に『田園の女王』という交通システムへのオマージュがある。 アメリカ人の老人が「クルマか電車か」という投資の分岐に迷った青年期を懐古する。そして、車社会の未来に投資したが失敗だったと語りながら、チン…

神社の誕生

神社というとご神体があり、それを奉納する社殿があると、まあ、それが古来の姿だと信じ込んでいた。 司馬遼太郎の『街道をゆく 仙台・石巻』を読んで、なるほど〜と感じることがあったので、神社の生成を司馬遼太郎の史観にそってまとめておく。 仏像はガン…

繋がりと自動書記

「絆」とか「繋がり」が流行語となるのにSNSやブログなどネットの存在は無視できない。いわばネットがそうした活動を生み出す場になっているし、ほとんど誰もがネットを連想するからでもある。 通信技術が社会現象となっているし、歴史のウネリともなってい…

子供が風呂を嫌うわけ

大人になると仕事帰りに一風呂浴びるのが楽しみとなる。一日の疲れをほぐすというか洗い流す感覚がある。 それに引換、大半の子供は風呂が嫌いである。嫌いとまでいかずとも入るのを面倒がる。 これは、なぜかというに、子供は、大人のミソギ感覚がないから…

大江匡房の『傀儡子記』の一節から

一畝の田をも耕さず、一枝の桑をも採らず 故に県官に属さざるも皆土民に非ず、 自ら浪人に限る。上王公を知らず、 傍らに牧宰を慴れず。課役無きを以って 一生の楽と為す 中世の漂泊民、傀儡(くぐつ)は魅力的なノーマッドであるし、その存在は現代人にとっ…

租税国家の危機

ちょっと気になることがある。 財政赤字のことだ。 以下、走り書き。 先進国が軒並み、財政赤字を抱え込んでいるのは、もはやなれっこになった感がある。 しかし、これは歴史的に初めての社会現象ではない。 マンキューの経済学などに論じられているように、…

日本好きな版画家ジャーク・ヒニズドフスキー

これまた風変わりな現代版画家がいたものだ。1985年没。日本好きで北島三郎の大ファンだったという。ジャーク・ヒニズドフスキー ジャーク・ヒニズドフスキーの作品をご覧ください。

英国的なウツを愉しむ

ロバート・バートンの『憂鬱の解剖学』(The Anatomy of Melancholy、1621年) はさながら目の覚める心地のする奇書である。英国文学の伝統と奥行きには、夏目漱石ならずとも敬服するが、その一つの典型がこの本だ。 17世紀において、ギリシア・ローマ古典期…

中国に対する立ち位置

日本人の対中感情はあまり良くない。尖閣諸島問題とそれに対する中国人のデモ騒ぎが、どうも品位を欠くものだからだろう。宜なるかなである。 昨年の高速車両の事故処理も顰蹙モノだった。せっかくの事故の教訓を臭いものに蓋をするを地で行く、事故車両の埋…

ヴォーン・ウィリアムズ

グリーンスリーブスの主題もいいけどヴォーン・ウィリアムズにはこんなのもある。熱帯夜の季節には、これが冷え冷え感を伝えるから。

ザ・機械工学者 ルーロー

ドイツの機械工学者ルーローは、「ルーローの三角形」で有名です。 どうもそれだけではないようですね。数百種の様々なメカニカルリンクによる動作メカを設計考案した。 とくにルーローの三角形は幾何学でも定幅曲線として知られている。 YouTuveには彼に関…