2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

イリヤック組曲 Illiac Suite for String Quartet

世界初のコンピュータ作曲(1957)さわやかな日曜日の朝にピッタリ!? 音源や演奏がコンピュータではなくて、アルゴリズム的な譜面生成を実施したということですね。 イリヤック組曲は弦楽四重奏です。アメリカはイリノイ州で生まれたのです。 たしか、マー…

小倉金之助の自伝

数学者の自伝って案外少ない。有名ドコロでハーディの『一数学者の弁明』くらいか。だが、自伝の体をなしていない。思いつくままの回想だ。 日本には数学者の自伝として『一数学者の回想』がある。小倉金之助だ。今となっては、数学史家として有名であるけれ…

スクリャービンの大袈裟な神秘クラシック

スクリャービン:交響曲第3番「神聖な詩」/第4番「法悦の詩」(ピアノ編曲版)(ファルヴァイ/プルーニ)アーティスト: プルニ/ファルヴァイ出版社/メーカー: Naxos発売日: 2001/02/01メディア: CDこの商品を含むブログを見る

科学史の研究ネタがゾロゾロ

かつて科学史の研究においては、とくに西洋科学史の研究などというと文献の入手が、ほとんど研究の質を左右したんじゃないかな。日本のような独仏英のように科学のパイオニアの遺物が豊富に残るわけではない極東の小国として、必然的に文献からはいらざるを…

国民伝統的なオタク性

消費文化の究極などというけれど、日本文化には昔から「オタク性」が含有されていたように思う。 松村松年という大学教授&理学博士の『日本千虫図解』などを眺めていると虫好きというのはオタクの原型かと錯覚する。 ひたすら虫の観察を持続した記録なのだ…

てなづけられた三角関数の莫逆性

三角関数は素粒子の電子と同様に、もっともよく性質が知られた関数で、サインを手名椎とすればコサインは足名椎のようなものである(意味不明か) だが、三角関数が初歩的であり、どれだけ基本性質がわかっていても、その組み合わせがどんな振る舞いとなるか…

ピュタゴラス主義とは

古代ギリシャで数の形而上学をうみだしたのがピュタゴラスとその学派なのだけれど、その正体は謎に包まれている。直伝の書物が伝わっていない。幾つかの断片とプラトンの対話篇とアリストテレスの要約などから、推測するしかないようだ。 読み物として面白い…

2進法の三角形と素数の分布

これまでの続きです。次のように自然数を積み重ねます。これまで同様、赤字は素数。 この三角形は2進法で桁が増えるごとに下に並べているわけです。 つまりは、これと同値です。2進法表記です。これを記号にします。素数か合成数かを識別できればokなので…

レピュニットとそのご親戚の素数の現象(2)

レピュニットのご親戚をふたたび訪問する。 i = (10^k - 1)/9 - (10^m - 1)/9 + 1と表現できる自然数の素数のありようを可視化してみよう。先日と同じくパスカルの三角形的な表現だ。 桁別に三角形にする。k=2桁から11桁までである。つまり、底辺は11桁の自…

レピュニットとそのご親戚の素数の現象

1だけでできている素数をレピュニット(repunit)というけど、その類似で一つ「0」が混じった素数を昨日とおなじように可視化してみた。 数式でかけば、n桁のレピュニットに対して、kが動きまわる。 (10^n - 1)/9 - 10^k 2桁から5桁を例示する。赤字が素…

ほとんど同じ数字の素数

先回の続きです。スモークマンさんのコメントにあるように9の間に8が一つ出現するような素数はどんな間隔で出現するのか、みかけの現象を追ってみました。 つまり、10^n - 10^k - 1 n

同じ数字の素数 一つ以外

1991年にこの数字が素数と証明された。 書き下すとこうなる。どこが「9」以外かわかります?9999999999999999999999999999999999999999999999989999999999999999999999 9999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999 999999…

ガウスが読めるぞ

どうやら、ガウスの原著がフリーで読めるようだ。それもドイツ最大の数学者ガウスの業績がひとまとめになった全集を、だ。 下記のリンク先にある。全7巻が揃うらしい。 フェアユースになったコンテンツを掘り起こして、開示しているようだ。 おおかたどこか…