我が家で毎度話題になる謎の看板「ヘラ絞り」がある。
町工場のような建物にこのことばを見かけた初めての時は、なんだか分からない。
きっと漁具かなにかを製作しているのだろうということになった。
その後、日本の職人技を見聞きするにつけ、このことばの意味がようよう知れた。
金属の一枚板から曲面を形成する技のことなのだ。
もともとは鈴とか、欄干の擬宝珠などがその対象だったが、工業化の進展により曲面形状を
自在にうみだすその技能は、至るところで活用されるようになったとのことだ。
日本スピン工業もそのヘラ絞り企業の一つだ。照明器具からロケットまでそののヘラ絞りが生かされている。
その技の巧みは審美的といってよい。町工場、侮る無かれ
埼玉の箕輪ヘラ絞製作所は、ヘラ絞り一筋だ。製品がホームページ上に陳列されているのが神々しい。
http://minowa-hera.jp/
- 作者: 小関智弘
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