2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

無理数のエジプト風分数分解

どんな分数も分子が「1」になるように分解するやり方をエジプト式分数という。なぜ、このような面倒な方式になったかというと記数法の制約によるものだ(カジョリの『初等数学史』などを参照されよ) 一例をしめします。 この方式は一意性がないのが、問題…

素数でゼロになる関数の変種

ウィルソンの定理を応用した関数である下式はxが素数で確かにゼロになる。これが数学パズルに引用される関数の変種だ。なぜなら、(p−1)!+1はpが素数のときに限り、pで割り切れるからだ。!は階乗記号。 これが、ウィルソンの定理だ。 よって、xが…

このゼロ点は何か

いつものようにアトランダムな思いつきで計算しまくって、これは何かと当惑するパターンです。 下記のような関数を考えよう。 諸兄のお気付きのようにx=0、n→∞とすれば、オイラーの定数(本ブログの定番)を極限としてもつ。 ここは有限(nが1000程度)…

対称式の連立三元三次方程式のある種のものの解

x,y,zについての連立方程式を考える。γは所与とする。 解は存在する。三次方程式なので可解なのであります。厳密解まで求められる。 その一つはこんな有り様です。 通常ではここでオシマイ、なのであるけれど、この連立方程式は3次元空間内の曲面であった。…

アボガドロ定数を自然数で近似する

アボガドロ定数は分子の個数である。1モルあたりの原子の数だ。これを「単純な」自然数で近似表現するというのが、本日の朝のお題だ。 明らかに擬似問題(生産的かつ必然的な問題ではない)であるにもかかわらす、こんな計算をするのはそれなりに意図がある…