2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

電子書籍と震災

電子書籍に関心が向きだした矢先に発生した大震災。この影響はどうでるだろうか? すでに知れわたっているように、紙やパルプの不足が生じた。3週間経過して生活用品としての紙不足は解消されたようです。 しかし、次に発生したのは印刷業界の非常事態宣言…

地域別のCancerRisk

国立がんセンターの統計情報をもとに県別のリスク地図(階級区分図)を試作してみた。 指標としているのは、2009年の1995年全国基準に対するCancerRisk比である。つまり、1995年全国基準より悪化していれば「1以上」となり、そうでなければ「1未満」となる…

双子素数の拡張

隣りあう素数の差が2となるペアを双子素数という。3と5や11と13などだ。 これが無数にあるかどうかは謎とされている。 一般に素数間がどんな差となるかを調べてみよう。 このグラフは横軸に素数、縦軸にその素数と直前と素数との差をとったものである…

あの頃の未来

日本の世相に感じるところを書きつらねます。 最相女史の『あの頃の未来』の時代精神をかなり共有していた私としては、輝かしい過去が遠ざかり素晴らしい未来社会は夢のままで閉じられていゆく感がしています。 90年代バブルの前までは、なんのかんの言っ…

フェルマーの小定理に関わる擬素数

フェルマーの小定理は素数であるための必要条件を与える。 この定理は基を「2」とするとpが奇素数(2以外の素数)であれば、下記が成立する。ところが、これはpが素数であるための十分条件ではない。素数でもないのに、フェルマーの小定理が成立してしま…

最適性と楽観主義

フランスの偉大なる啓蒙思想家であるヴォルテールは『カンディード』で同じ時代の数学者モーペルチュイの信念「この世は最善の世界である」を徹底的にからかっている。 その「カンディード」の主人公(二番目だが真の主人公)であるパングロス先生はいつもく…

シンプルな極限値のアラカルト

案外と単純なかたちの式で、極限値が収束するのだけれども、その実体がなにか分からない。そんな極限値のいくつかを拾い出してみた。 手始めに、この階乗を含む極限値などは、収束するだろうことはすぐに証明できるのだろうけど、極限値そのものは手計算しな…

余震いまだ鳴動せり

明治維新後、最大の地震の余波はいまだに続いています。 淡々とtenki.jpをもとに今回の余震と見られる震源の地震情報を集計&更新しました。1)集計表(11日以降24日PMまで) 震源地域別の発生回数の集計表と全体の推移であります。昨日が多く出ました。 2…

22日夜までの余震の再集計

東日本大震災は有史以来未体験とも言われるマグニチュード9だけのことはあり、まだ余震がくすぶっている。 その空間的な範囲は、これまでにないくらい広い。余震をどこまでの範囲でカウントするかも、再考しなければならないのであろう。 かつての地震学の…

八丈島 -室内紀行-

ひょっこりひょうたん島のモデルとされる八丈島に行こう。気がるに東京から300キロ南方の離れ島に行けるわけではないので、室内で仮想旅行しようという算段である。 頼りとするガイドブックは浅沼良治『流人の島』だ。 表紙がいい。このアングルでみると…

紙のリサイクルへ 自炊しよう

東日本の震災の影響で、紙不足が起きているようです。製紙工場が生産停滞しているためらしいです。 そこで、いつものように自炊の広報となります。 自炊は紙のリサイクルをうながすのです。 家庭に蓄積されている紙のたばから、情報を抜き出してその残りであ…

Romeo und Juliet

プロコフィエフのバレエ組曲『ロミオとジュリエット』より、 その他

東日本大震災の余震

東日本大震災の余震傾向の見える化=東日本大震災の地震情報をグラフ化してみた。 対象地区は太平洋岸ぞいの震源に限定してます。 地域別の集計表 表中は3月10日から3月18日早朝までの地震を集計結果を表示しています。この条件で集計すると300回発生してい…

ワイズマンの実験 獲得形質

1300368738*ワイズマンの実験の別解釈 ワイズマンの実験は、獲得形質が遺伝しない実例として、生物学の教科書にでてくる。 1600匹のねずみの尻尾を22世代にもわたって切り取ることを繰り返して、尻尾に変化がある子孫が現れないことを「証明」したこと…

人間は考える葦である...

パスカルの『パンセ』の347節にある、有名なこの断章を考えてみる。 前田陽一の訳ではこうなる。 人間はひとくきの葦にすぎない。自然のなかで最も弱いものである。だが、それは考える葦である。 彼を押しつぶすために、全宇宙が武装するには及ばない。蒸…

ある日の都知事の無神経な発言

「大震災は天罰」「津波で我欲洗い落とせ」とのたまう、どこぞやの都知事。 真面目に生きてきた東北の被災者を蔑(なみ)する、この発言にはやり場のない怒りを感じる。 岩手や宮城の沿岸部の人びとほど忍耐強く厳しい自然と一体になりながら暮らしてきた国…

今を去ること朝食540回前、タバコ2万5千本前

正確に同じではないけれど、このカート・ヴォネガットの小説の切り出しにはかなわないなあ。 続けて、妻三人前とも書いてたような記憶がある。 それだけで、どんな人生経験をえているかを語りつくしている。 でも、文筆屋さんは同じ着想では勝負できない。

プロ野球選手のBMI

日米の一流野球選手のBMIを計算した。体重ランキングベスト100である。 なんのため? BMIは身長の二乗で体重を割っている。しかしながら、科学的技術的発想であると身長の三乗で割るほうが自然のはずなのだ。 冗談にあるではないか。 物理学者に競馬の予…

飛鳥の謎の石像

飛鳥にはその由来が不明の石像が多く、そのどれもが図抜けて風変わりなので空想をそそる。道祖神像や亀石などを含む遺構について夢想してみたい。 斉明朝の飛鳥京は国際的な場所であったとされる。 日本書紀にある記述が、発見された遺構と結びつく。斉明女…

地震か、すわ自炊では遅い

日本列島がおおごとになっている。マグニチュード8.8の過去最大クラスの地震。宮城県岩手県福島県の甚大なる災害だ。太平洋プレートが4m東に動き、さらに数十センチ沈下。多数の余震につづき、長野北部では震度6。気になるのは中越長野北部はフォッサ…

古代の巫女 山中智恵子

『三輪山伝承』は素人の私からすれば、驚くべき古代的な感性の書である。 山中智恵子女史は、ほぼ完璧に古代人の心性に浸りきっている。著者は歌人が本職。三重県在住のヒトであったが、2006年にすでに鬼籍にはいられた。 大和の三輪山は神話の舞台とし…

連立二次方程式の解

以前連立二元三次方程式の解などをものしたので、もっとイージーな連立二元二次方程式を同様にソルブしてみる。 今回の方程式は、x,yのつぎのような式だ。 その一般解も十分、ややこしいものとなる。計算して出来ぬことはないが、避けたい。解(x,y)…

深川芭蕉古跡の散策

隅田川沿いに芭蕉の由来の地がある。3月初旬に散策したので、そのルポをあげる。 隅田川の堰堤には遊歩道が整備されている。場所柄スカイツリーがそこここで一望できる。 Skytreeは散策のおともみたいなものである。 まずは芭蕉記念館に寄る。なるほど江東…

ブレード・ランナーの未来

リドリー・スコット監督の名画『ブレード・ランナー』の続編のウワサが飛び交う昨今。 カルト的SFムービーにして名画であるというのは稀有だが、これは例外だ。 それだけのインパクトがあった映画なのだと思う。ハリソン・フォードの扮する刑事が人間に紛れ…

y=1/xをめぐる散策

反比例の曲線y=1/xを少々、掘り下げてみよう。 この曲線はこんな感じである。諸氏も中学校の授業で見た覚えがあるだろう。さて、この曲線に下側から内接する長方形を描く、その隙間を空色で塗りつぶすと。この面積は実はオイラーの定数と関係する。無限の…