2009-01-01から1年間の記事一覧

レーヴェンハイム=スコーレムの定理の別解釈とヒルベルト

上記の定理の主張は「どのような形式的理論体系も可算モデルをもつ」のだそうな。 すなわち、勝手な解釈させてもらえば、どのような論理的装いをこらした論説も 本来の意図とは別様な解釈が可能となる。といっているようなものだ。そもそもはヒルベルトの公…

邪馬台国の新研究

安本美典は古代史に数理的な視点を持ち込んで、大いに気を吐いたけど。 その後、彼の後継者が見当たらないのはさびしいです。 吉野ケ里遺跡と邪馬台国―遺跡分布から解く女王国の謎 (古代文化叢書)作者: 安本美典出版社/メーカー: 大和書房発売日: 1994/07メ…

パラダイムシフトが一番だあ

話題の「Googleが選ぶ20世紀の名著100選」 http://arekore.nobody.jp/bestbooks.html英語文化圏のなかなので、フランス系の現代思想が影が薄いのはしょうがないにせよ。 他を圧して一番なのはトマス・クーンっていのは意味深長ですね。 この数十年「変…

メビウス・ストリップ

ご存じメビウスの帯。ウラとオモテの区別がない曲面なんですが、意外とこれを使った発明ってあるんですねえ。インクリボンや運搬ベルトのたぐいです。 先ほど、BANDAIのサイト「∞プチプチ」にアイデア投稿したんです。 メビウス・ジッパーってね。あり…

ザビエルのミイラ&ミイラ仏

イエズス会―世界宣教の旅 (「知の再発見」双書)作者: フィリップレクリヴァン,Philippe L´ecrivain,垂水洋子出版社/メーカー: 創元社発売日: 1996/01メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (2件) を見るインドのゴアには日本ゆかりの聖人、フ…

人類補完機構とク・メルの彼方へ

コードウェイナー・スミスの人類補完機構シリーズは、得も言われぬ異世界だ。動物由来の人類とロボット、限りなく多型化した人類の末裔。それにロードとレイディと敬称がつけられている長官たちの統治する人類補完機構。ロードとレイディはそれぞれ抜群の政…

霊長類研究 ヒトと動物の差分

アフリカで武器(武器といっても木の枝だが)を日常的に用いるチンパンジーのグループが発見されたそうだ。 しかも近隣の群れも同様な武器を使うそうだ。それは文化といってもいい。 つまり、ヒトは道具を使うサル(ホモ・ファベル)であるという定義というか…

時は過ぎゆく

アウグスティヌスとともに「時は宇宙とともに創造された」と唱和してみたい。 だって、そーすれば僕らの人生は創造のさなかにとけ込み、おまけに無意味に消え去ってたりしないと言えるから。 いま、この時が僕らと歩みを同じくしているのだから。

この世に別れを告げる前に

深い悲しみは言葉にはならず、逃れようもない苦しみにはどのような言の葉も虚しい。 とはいえ、日本的な自死の伝統を振り返ることで、しばし死への想念をたゆたわせることはできよう。 我らの先祖たちは、捨身することで大衆・衆生を一切救おうと試みた。56…