異端カタリ派の殲滅の地 モンセギュール

 13世紀の歴史。アルビジョア十字軍により異端カタリ派の老若男女の立てこもるモンセギュール城は落城した。長い過酷な籠城戦の結果である。
 信者を待っていたのは処刑であった。それより前、十字軍によりこの地方の住民はことごとく殲滅させられた。実はカソリック教徒もそうでないものも十把一からげに虐殺されている。
 当時の有力な教会の指導者アルノーアマルリックは叫んだ。

すべてを殺せ。神は神のものを知り給う

 まことに正義の名のもとに多くの悪はなされてきた。ローマ教皇は本件についてはまったく罪過を認めていないのである。なんとなく日本の島原の乱に構図は似ている。
 その手際の良い歴史の解説はクセジュ文庫で読んでいただこう。


 この凄惨な場所、モンセギュール城址を眺めてみよう。


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異端カタリ派 (文庫クセジュ 625)

異端カタリ派 (文庫クセジュ 625)