2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ありがちな極限の和と出現パターン

こんな和の極限をとる。 分母が強烈に大きくなるので、各項は急速に「0」になる。 よって、収束するのは点検するまでもないのだが、結果は、あらま!3が20個も連続してる。これは何故か?この数列の第11項はこんな微小数だ。 第6項も0が197個続く…

ジブラルタル海峡、またはヘラクレスの柱

地中海への入り口、大西洋への出口であるジブラルタル海峡を天空からつぶさに見てみよう。 「ヘラクレスの柱」とは古代ギリシア人が付けた名前である(イギリス人が付けたわけではない) また、イギリスの飛び地(領地)の「ジブラルタル」がある。 スペイン…

ナポレオン終焉の地

フランス革命の申し子、第一帝政の皇帝ナポレオンは、ワーテルローの戦いの破れて後、この地に配流された。そして、この地に亡くなる。この地とは、セントヘレナ島である。遺骸はパリのパンテオンに移送された。 実はこの島、西洋人が放ったヤギの爆発的増加…

ハナ・アーレントとハイデガー

20世紀最高のカップルシリーズ。 ドイツ哲学界の大器マルティン・ハイデガーとやがて政治哲学で華開くハナ・アーレントの関係は、 やはり物見高いやじうま根性をそそるものがある。 1920年後半、正教授になかなかなれなかったハイデガーは、学生のハナを恋人…

ベイトソンとミードの見たバリ島

20世紀最高のカップルのひとつ、グレゴリー・ベイトソンとマーガレット・ミードの人類学的研究成果がYouTubeにあったので、ご報告する。 インドネシアはバリ島の祭典である。短剣による奇妙なダンスや男たちが次々にトランスに陥るさまが克明に映写されて…

マーガレット・ミードのサモア

文化人類学者のスターであるマーガレット・ミードの出世作『サモアの思春期』は、アメリカ文化の各方面に多大な影響を与えた。ところがデレク・フリーマンが、その結果にイチャモンをつけた。 1983年のことである。 これは、アメリカ最大の論争のひとつとな…

他人指向から自他同化指向へと向かう社会的自我

リースマン『孤独な群集』から読みほどく[現代] 時代の転換期には、変化のエッジが鋭く出現する。というのも観察者が古い通念に足場をおくからであり、さらには、古い通念の持ち主にとっては、新興する事象と古い事象とが鮮やかな対比となって現れるからであ…

アメリカのラドン濃度

米国環境保護庁(EPA)は大気中のラドン濃度を監視している。ラドンはラジウムから生成され、空気中の微粒子に吸着して肺にとどまる。α線を放射して遺伝子を傷つけ肺がんを起こすとされる。 米国ではタバコ由来の肺がん20人にたいして、1人分の肺がんはラ…

文書と蔵書管理の自衛術

震災の影響でデータセンターが売れている。 http://news.goo.ne.jp/topstories/business/359/8b3e4c92a303482069b1b9830c124766.html 自社サーバーや保管庫に重要書類や顧客情報、文書を格納するだけでは、自社が被災した後の復旧に多大な困難がある。企業は…

アウトサイダーの演奏家

マーガレット・レン・タンは、ピーナッツのシュレーダーだ。こうした奇想天外なところで芸術が、生まれいでているのが現代という時なのだろうか?

パラドックスマン G.K.チェスタートン

ブラウン神父もので知られる思想家・小説家のチェスタートンの肉声です。 カーの探偵、フェル博士のモデルであり、ユーモリストであり、バーナード・ショーのこよなき論敵で、 カソリック系思想家であった多産な御仁でした。イギリスの良き側面を体現してお…

タツノコプロの驚異のHQ

タツノコプロのアニメはどれもが高い品質だったものだ。その初代社長であった漫画家の吉田竜夫は入念なキャラクターデザインでこの世界に衝撃を与えたものだ。自分の好みでいえば、4つの作品が印象深い。 マッハGOGOGO 科学忍者隊ガッチャマン 宇宙の…

ゼルダ・フィッツジェラルド

このゼルダとはスコット・フィッツジェラルドの妻のことだ。 1920年代のジャズエイジを代表する作家の妻。アメリカがもっともアメリカらしかった時代に、二人は時代の寵児だった。若さと才気と名声をほしいいままにする。その自由奔放なジャズエイジライフは…

本日の水揚げ 数秘学 679のヘソ

タイトルからは何のことやら分かりかねることでしょう。 テーマは「連続した自然数の二乗和が平方数」!一日がかりで、100万通りの計算をしたのです。 1から1万までの自然数の並びで、任意の並びで最長のものandその自然数の二乗和が平方数となるものを…

とんでも教師とマーラーの交響曲

ドイツの作家ジャン・パウルの怪作に『陽気なヴッツ先生』というのがある。岩波文庫に入っているので、古典である。 だけれども、主人公は限りなく怪しい先生なのだ。 ラヴァーターの例の『人相学的断片』が出るやいなや、ヴッツはこの創造力ゆたかな脳味噌…

オイラーの定数を近似する

毒にも薬にもならないオイラーの定数γの近似の探求であります。 オイラーはγが何らかの自然数の対数になると感じていたそうです。今日にいたるまで、その証明はありません。→参考文献 どの程度、自然数と対数の組み合わせでγに肉迫できるか、やってみました…

ミュージックを視覚化する

タシュナー『数の魔力』で力が入っていた章が「バッハ 数と音楽」だったけど、音楽は波のフーリエ級数以上の数学性を秘めている。 音階の秘数性をきらびやかにビジュアライズしたのをみたいものだし、逆に数学的美を音階的な調和に変換する才能が待望される…

雨の日にはまったりと

「イパネマの娘」をゆったりと聴くあるいは、「ウィチタ・ラインマン」も一興か? ミセス・ミラーの危うい歌で「イパネマ」聴くと目が醒めてしまう。

調和級数とガンマ関数

またもや、気の向くままにガンマ関数と調和級数を調べてみようと思います。 ガンマ関数はこんな定義です。nの階乗を解析的に表式化したのであります。 実は公式集などをみると微分した値で、オイラーの定数が現れます。あんれま、不思議だべ! ということで…

円とAUドル 為替レート

ローレンツアトラクターのアート

カオスもクリエーターの道具になりうるのですねえ。

続:調和級数変種の極限

その後、調和級数をうちにふくむ無限和について計算を進めてみました。その結果、 次の公式が浮かび出てきました。 ここでmの絶対値は2以上です。 m=2ならば、2Log2になります。 ここで HarmonicNumber[n]=1+1/2+1/3+.......+1/n です。 ややタイプが…

フラクタルは深化する

マンデルブロー集合の動画はコンピュータパワーの増強によって、格段に深化しているようです。10の何百乗倍の拡大をしている長編ムービーがおおくUploadされてます。 これは10分の超大作だ。ぜひ、この暑い夜にご鑑賞くださいますように。 ややアーティス…

マンデルバルブ3D

ご存知マンデルブロー集合の三次元版。 ミクロな微細構造をもつ入り組んだ空間をフライトしよう! 異常なランダムさや無秩序に苦手なヒトは見ないほうがいいでしょう。 生命体のなかもこうなんじゃないかなあ。細胞の微細構造なんて途轍もない複雑さなのだろ…

調和級数変種の極限いろいろ

調和級数の無限極限は収束しそうで収束しないので、調和ではないと文句をつけたがるのは自分一人くらいなものかな。 英語ではHarmonic Seriesという。ピュタゴラスが発見した音階法則のおかげで調和というらしい。 ここでHarmonic数を含むいろいろなタイプの…

数学史が与えてくれる突破力

住居の半径1キロ以内で最大の数学史ライブラリーを所蔵している。調べたわけではない。勝手にそう思い込んでいるだけのことです。 念の為に半径500メートル以内で最大の数学史蔵書を誇ると言い直しておきます。 だもので、数学史蔵書をもっているといない…