2012-01-01から1年間の記事一覧

犬山城の雄姿

長良川から撮った一枚。 犬山城は白帝城とも称される。なるほど三国志演義の白帝城に地の利は似ている。 劉備玄徳はここで終焉を迎える。

メトロポリス(1927)

フリッツ・ラング監督の『メトロポリス』 ラングはユダヤ人だった。皮肉にもヒットラーとゲッペルスに感銘を与えた作品だ。戦争の映画史 恐怖と快楽のフィルム学 (朝日選書 841)作者: 藤崎康出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2008/04/10メディア: 単行…

蛇の目について

蛇の目傘とか蛇の目ミシン、蛇の目寿司とかいう屋号もあった。なんで蛇の目なのだろうか? この文様は魔除けの意味を担っていたんじゃなかろうか? 古代信仰において蛇は無視できない存在だったように、蛇への畏怖は近代まで残存していた。 そう言えば、吉野…

一燈園のあり方

西田天香の一燈園は存続している。京都の山科に本拠地がある。 かつて河上肇などが一時関係し、ダスキン創始者も影響を受けたという。一燈園のホームページ→http://www.ittoen.or.jp/ 宗教団体とは一味違う利他行の奉仕団体というべきか。 実は意外なところ…

レーザー光のスローモーション映像

光の束がボトルを通過するのをスローモーションで実写できるんだ!femto-photographyというそうだ。

インドの鉄鋼王の塔ArcelorMittal Orbit

http://youtu.be/OkRpNeqTsBY

Sergei Rachmaninovの処女作

FORTUNATE BREEZE

Weekendの夜明けにいつも身体を吹き抜けた10代のフィーリングがある。

ギヨーム・ド・マショーのポリフォニー

14世紀のフランスの作曲家の宗教音楽「ノートルダム・ミサ」、複雑な音楽だ。 ギヨーム・ド・マショーのようなポリフォニー音楽がどうして中世ヨーロッパに出現したか、謎だ。 キリスト教と音楽 ヨーロッパ音楽の源流をたずねて作者: 金澤正剛出版社/メーカ…

ガウス整数おける素数が織りなす最小三角形のパターン

ガウス整数は自然数についで単純な「整数」です。p+qI(I:虚数)が基本形です。p,qは整数です。 もちろん、ガウス(アルグンド)平面で表示できます。 ガウス整数は「素数」により「一意的」に素因数分解され、それを素数とします。1+Iは素数ですが…

音楽的なさえずり

きわめて音楽的なさえずりをするという「ビリーチャイロツグミ」 ホーミーに近いような気がする。

このメロディーととも来し方を懐う

ハリー・パーチ の創作楽器

ハリー・パーチ HARRY PARTCHの奇妙な楽器 その楽器とは「クロメロデオン」「ブロボーイ」「ザイモ・ジル」.... 楽器に縛られた楽音からのミュージックの解放! The Harry Partch Collection, Vol. 1アーティスト: Harry Partch,Ben Johnston,Betty John…

ローレンツのカオスの正夢

気象学者ローレンツが非線形微分方程式の奇妙な振る舞いに「カオス」と命名したのは1960年頃のこと。 ああ、それから半世紀。 世界の気象はカオス的になってきているようだ。アメリカの竜巻の異常発生はどうもアメリカだけにとどまることはなかった。今…

超寡作で名が知られたる作曲家

超寡作で名が知られたる作曲家アンリ・デュパルク。こんな男、ちょっといない。

ワグナーの初期作品『妖精 序曲』

こんなワーグナー知らんかった。「リエンツィ」が処女作かと誤解していた。 きわめて古典的なワーグナー。 始まりはまっとうな共和派だったワーグナー。 ワーグナー (作曲家別名曲解説ライブラリー)作者: 音楽之友社出版社/メーカー: 音楽之友社発売日: 1992…

不幸なり!現代音楽と現代数学の連なり

松下眞一、もはやメディアの片隅にも語られることがない、かつての有名人。 現代数学と現代音楽を股にかけた俊才の作品は、その生みの親とともに時の沈殿のなかに埋もれている。 位相解析学と現代音楽、その両者の頂点に立つというのは、どこか寒々しい光景…

言語とその記述のバウンダリについての憶測

マッカロー・ピッツの定理というものがあり、それは神経回路網は論理回路としても作動するということと意味するらしい。これを拡張するなら、言語とはデジタルコンピュータにより完全に模倣されえるもの、つまり、言語とデジタル信号は等価であることになる…

ダンテ Divina Commedia

ダンテの『神曲』には多数の宝石のような詩句が煌めいている。 その詩的想像力はユリシーズ(オデュッセウス)のあるべく末路まで生み出している。ギリシア神話が伝えることのなかった英雄の末期を、だ。 ダンテの想念の物語によればユリシーズはヘラクレス…

Iannis Xenakis:ポリトープⅡ

1970年代の『知』への渇望と水準は2010年代のそれより野心的で高邁だったらしいですね。「エピステーメー」の時代でしたわ。 「危機」と「グローバル化」をつぶやく以外の何もできない現代人の意識の地平の狭さは、なんとも不幸なかぎりです。ヤレヤ…

バッハのコーヒー・カンタータ

統計学者ナイチンゲール

戦場の天使もしくはクリミアの天使、看護師の祖であるナイチンゲールが統計的センスで官僚と将軍たちよ戦ったのは、むしろ古典的な伝説になっているようだ。 統計学史上で、紛らわしいことに、もう一人、フロレンス・ナイチンゲールがいる。フロレンス・ナイ…

イリヤック組曲 Illiac Suite for String Quartet

世界初のコンピュータ作曲(1957)さわやかな日曜日の朝にピッタリ!? 音源や演奏がコンピュータではなくて、アルゴリズム的な譜面生成を実施したということですね。 イリヤック組曲は弦楽四重奏です。アメリカはイリノイ州で生まれたのです。 たしか、マー…

小倉金之助の自伝

数学者の自伝って案外少ない。有名ドコロでハーディの『一数学者の弁明』くらいか。だが、自伝の体をなしていない。思いつくままの回想だ。 日本には数学者の自伝として『一数学者の回想』がある。小倉金之助だ。今となっては、数学史家として有名であるけれ…

スクリャービンの大袈裟な神秘クラシック

スクリャービン:交響曲第3番「神聖な詩」/第4番「法悦の詩」(ピアノ編曲版)(ファルヴァイ/プルーニ)アーティスト: プルニ/ファルヴァイ出版社/メーカー: Naxos発売日: 2001/02/01メディア: CDこの商品を含むブログを見る

科学史の研究ネタがゾロゾロ

かつて科学史の研究においては、とくに西洋科学史の研究などというと文献の入手が、ほとんど研究の質を左右したんじゃないかな。日本のような独仏英のように科学のパイオニアの遺物が豊富に残るわけではない極東の小国として、必然的に文献からはいらざるを…

国民伝統的なオタク性

消費文化の究極などというけれど、日本文化には昔から「オタク性」が含有されていたように思う。 松村松年という大学教授&理学博士の『日本千虫図解』などを眺めていると虫好きというのはオタクの原型かと錯覚する。 ひたすら虫の観察を持続した記録なのだ…

てなづけられた三角関数の莫逆性

三角関数は素粒子の電子と同様に、もっともよく性質が知られた関数で、サインを手名椎とすればコサインは足名椎のようなものである(意味不明か) だが、三角関数が初歩的であり、どれだけ基本性質がわかっていても、その組み合わせがどんな振る舞いとなるか…

ピュタゴラス主義とは

古代ギリシャで数の形而上学をうみだしたのがピュタゴラスとその学派なのだけれど、その正体は謎に包まれている。直伝の書物が伝わっていない。幾つかの断片とプラトンの対話篇とアリストテレスの要約などから、推測するしかないようだ。 読み物として面白い…

2進法の三角形と素数の分布

これまでの続きです。次のように自然数を積み重ねます。これまで同様、赤字は素数。 この三角形は2進法で桁が増えるごとに下に並べているわけです。 つまりは、これと同値です。2進法表記です。これを記号にします。素数か合成数かを識別できればokなので…