2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

もし三角法がなかったなら

三角法とは三角法の辺と角の関係をもとに様々な幾何学の問題を解く方法もしくは定理の集まりである。 バビロニアにてその原理が確立されていたが、それがエジプト、そしてギリシアに流れ込み、エウクレイデスの『幾何学原本』に代表されるような一大体系とな…

二次体のもたらすオレオレ詐欺

二次体というのは平方数でない整数mと同じく整数a,bで以下のように表される代数的数のこと。 体というからには二種の演算で閉じた構造をもつ。代数的整数論はこの体の研究、素因分解の一意性がどういう場合に成立する条件を探ることからスタートしている…

数学書のバリエーション

数と図形、それに論理と集合を探求するための書籍が数学書だと思いこんでいる諸氏向け書誌。 数少ない数学者の自伝から始めよう。 言葉が少ない理系の人間で、しかも高名な学者の自伝は少ないのは当たり前かもしれない。まして数学者のそれは希少価値がある…