プロ野球選手のBMI

 日米の一流野球選手のBMIを計算した。体重ランキングベスト100である。
なんのため? 
 BMIは身長の二乗で体重を割っている。しかしながら、科学的技術的発想であると身長の三乗で割るほうが自然のはずなのだ。
 冗談にあるではないか。
物理学者に競馬の予想についてたずねました。彼は言います。
「初めに馬を球と仮定すると...」
現実離れした発想をからかうネタにされているのである。

 身長の三乗で割るのは、密度一定であれば特徴的長さの三乗に体積=重さが比例しているという発想があるからだ。
 以下の表は選手のBMIと身長三乗で割った「無次元数」の結果である。

度数分布をみてみよう。
BMIからだ。横軸がBMI指数。縦軸は頻度(100人中でその範囲に含まれている人数)

中田亮二ドカベン体形でみぎはじにいる。多くは標準体型の25から30以下である。
中村剛也選手もやや高め。日本人選手はBMIが高い選手がいるのだ。

 一方で、身長(メートル単位換算)の三乗で割った指数を横軸にしたヒストグラムはこうなる。

こちらのほうが14〜16に鋭く集中して見やすい。中田亮二は23で頑張る。

 BMIがベルギーの統計学者ケトレによるものであるのは、先頃知った。ケトレ指数ともいう。あらゆる統計情報を集めて集計して得ている経験則にもとづいた指数なので、有効なことは間違いないのである。
 でも身長の二乗は不自然な感じはしなくもない。

プロ野球選手のデータ原典はこちらに基づいた。記して感謝します。
http://baseball-data.com/ranking-weight/all/