続 ベルヌーイ数を巡っての堂々巡り

 ベルヌーイ数を再び、故あって考察する。ベルヌーイ数の具体例は下表だ。

 なぜかというと、重要な数なのに出現パターンが読めない不思議な種族だからだとしておく。

 nが奇数では0となる。これも変だが、n=1は例外だ。

        

 nが大きくなると仮分数になってくる。これが気に入らんところ。だが、そこは数学者、彼らもそこんとこを追求したらしいのである。そのパターンについて以下の主張が知られている。

 von-Staudtの定理だ。

    Bn=a -∑1/p  ここでaは整数で、pはn≡0 (mod p-1)なる全ての素数である。

偶数番号のベルヌーイ数について、そうした素数の逆数リストを計算したのが下表だ。

          

   そこで、次に気になるのがなる整数である。因みに、同じ事実はラマヌジャンも独立して発見したとG.H.Hardyも報じている。

 このなる整数をご要望に応じて、計算しよう!

      

 この残渣の整数であるが、これも出自が気になってくる。

 どうやら、素数ではないものが多いようだが、いったい素因数分解したらどうなるであるか?

 

 ちょっと見にくいが素因数分解を右列に追加した。(クリックすれば拡大視できる)

 さらに、

 ベルヌーイ数のnが26から70番までの残渣整数の素因数分解を見やすくしてみた。

(クリックすれば拡大できる)

 さて、さらなる定理のきっかけはありそうであろうか?

 

 

 

【参考文献】

 クヌース先生の本と並ぶくらい、ベルヌーイ数の習性を探究している整数論の本。

この本を所蔵している人は少数派だと思いますな(数学書収集狂の駄言