フランス革命の申し子、第一帝政の皇帝ナポレオンは、ワーテルローの戦いの破れて後、この地に配流された。そして、この地に亡くなる。この地とは、セントヘレナ島である。遺骸はパリのパンテオンに移送された。
実はこの島、西洋人が放ったヤギの爆発的増加で、森林が壊滅的被害を受けたことでも知られている。
写真モードにすると分かるように、島の中央の山岳部分以外はむき出しの大地である。気候も悪いは景色も最悪の場所にナポレオンは押し込められたのである。彼の時代からすでに植物は荒らされていたそうだ。環境破壊はいまに始まったわけではないのである。
セントヘレナ島はイースター島についで、世界の孤島第二位だ(最寄り大陸からの距離が最大)両方とも人間によって豊かな植生が喪失した点で同じだというのは、不幸な一致である。
- 作者: ジャレドダイアモンド,倉骨彰
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