オイラーの定数γは謎に満ちた定数と多くの数学者は考えている。円周率πや自然対数の底e(もっと簡単な言い方ないのカナ)は、かなりいろいろなことが分かっている。
けれどもオイラーの定数は重要な定数(πやeに次いで重要)であるにもカカワラズ本質的なことは何も判明していない。
超越性はもちろん、無理数かどうかも分かっていない。かのエルデシュも1000ドル賭けていたくらいだ。
発見者はレオンハルト・オイラーだ。調和級数を調べる過程で、極めて面白い近似、もしくは収束性を発見したのだ。
これはn→∞で、発散する。しかるに、log(n)を引いた極限値が収束するのだ。
それが、オイラーの定数が史上始めて人類の前に出現した姿だった。
大ガウスもこの数に興味を引かれたとみえ、40桁も計算している(きわめて収束の遅いこの数を40桁もだ!!)
この数は例えば、史上最大の謎という評判のゼータ関数とこんな感じで結合する(厳密な式ではない)
Zeta(1)は漸近的にオイラー定数とn=∞対数と等しいのだ。
もちろん、調和級数の定義を書き換えただけだ。
Log2になるライプニッツの和になるというのがある
1-1/2+1/3-1/4+1/5-1/6-1/7+1/8.......
これとオイラー定数を組み合わせるとこんな面白い式が出せる。
【補足】ゼータ関数との関係
「EulerによるEuler定数のイントロ」
【ご参考】
もっともっと驚くべき関係式はこちらの一般向け数学読み物に登場するので、ワクワクしてほしい。
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数学の定数としてのγのポジションについてはこの本が世界で唯一の成書。数理パスファインダーの座右の書といえる。
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オイラーの生涯については薄い伝記の翻訳がある。生涯は比較的単調だが数学・物理の業績は計り知れない。
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