蛇の目について

 蛇の目傘とか蛇の目ミシン、蛇の目寿司とかいう屋号もあった。なんで蛇の目なのだろうか?
 この文様は魔除けの意味を担っていたんじゃなかろうか?
古代信仰において蛇は無視できない存在だったように、蛇への畏怖は近代まで残存していた。

 そう言えば、吉野裕子女史は「蛇」の歴史民族誌を生涯語り続けた、稀有な存在でありました。蛇の眼についての女史の代表作は学術文庫で読めます。

蛇 (講談社学術文庫)

蛇 (講談社学術文庫)


 エデンの園など西洋的「蛇」観はモリスの著作がいろいろなことを教えてくれる。吉野女史的な民族心性の考察は含まれてはいないけど面白い本ではある。

人間とヘビ かくも深き不思議な関係 (平凡社ライブラリー)

人間とヘビ かくも深き不思議な関係 (平凡社ライブラリー)