ローレンツのカオスの正夢

 気象学者ローレンツ非線形微分方程式の奇妙な振る舞いに「カオス」と命名したのは1960年頃のこと。
 ああ、それから半世紀。
 世界の気象はカオス的になってきているようだ。アメリカの竜巻の異常発生はどうもアメリカだけにとどまることはなかった。今年5月の筑波の竜巻は観測史上最大という記録を残した。遡れば、今年の3月の強風は台風並みだった。
 そう、観測史上最大という文字は頻出しているのだ。カオスの出現といえよう。想定外の気象がいたることろで出現しているのだ。ガンペルの極値統計学埒外だ。
それでも九州地方の大雨の多発を「地球シミュレーター」が予測しているののはエライ!
 気象庁の「地球環境・気候」レポートを眺めると、そうした感想は確信に変化するであろう。
 ローレンツは2008年に逝去しているので、この有り様を見ることなく世を去った。
地球温暖化というトレンドはそのままで、太陽活動の低下が雲の生成量を増大させた...ということで、なんだか予想がつかない変動期になりつつあるようなのだ。


 カオスの正夢のMAXIM

 「嵐は四季を通じて増大する」
 「夏はもっと暑くなり、冬はもっと寒くなる」
 「降水量の地理的分布はますます偏り、降るところ降らぬところの格差は増える」