1970年代の『知』への渇望と水準は2010年代のそれより野心的で高邁だったらしいですね。「エピステーメー」の時代でしたわ。
「危機」と「グローバル化」をつぶやく以外の何もできない現代人の意識の地平の狭さは、なんとも不幸なかぎりです。ヤレヤレ
音楽もトンガッテイました。ポリトープ=多面体を音楽に現じるなんてのは、そのツッコミ具合が心地良い。音楽が心地よいかどうかは別ですけど。
そのクセナキスもいつの間にか、この世に見切りをつけていたんですな。
2001年に人知れず。もはや隻眼の現代音楽作曲家はいないわけです。
- 作者: オリヴィエ・ルヴォ=ダロン,高橋悠治
- 出版社/メーカー: 朝日出版社
- 発売日: 1978/10
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