交通事故死のお国柄

 統計局ホームページから「交通事故」の統計を拾い出して、視覚化してみよう。
2010年の統計である。人口10万人あたりの年間発生数を国別に集計している。

 死者数でワーストはアラブ首長国連邦、マレーシア、ロシア、南アフリカである。中でもマレーシアは事故件数もワーストワンである。同地では運転しないほうがいいだろう。モータリゼーションが成熟した国が安全なわけでもない。

 アメリカは事故数も死者数も日本の2.5倍である。同じことであるけど、交通事故になるリスクは日本の2.5倍ということだ。フリーウェイを高速で移動し、しかも、公共交通が航空機以外は貧弱なので、クルマ依存のイビツさが招いた結果であろう。例えば、夫婦が別々のクルマを運転するので、両方合わせればどちらかが事故に家族が遭遇する率は日本の5倍というわけである。

 日本では犠牲者の数が減少傾向にあるという。イギリス、オランダ、スイス、スウェーデンと同じ位である。これらの国々は、成熟した交通ポートフォリオの国であろうか。