メイン記憶媒体の変遷
爺ちゃんの昔話だよ〜、みたいな出だしだけど、温故知新と思って、お読みくだされ。
かつては、そう90年台までは、情報を保存しようとすると、そのオリジナルの情報がパソコンにあっても、プリンターでわざわざ印刷したものだ。
当時はまだまだ、紙のほうが安全で便利で、使いやすい保存媒体だった。パソコンは台数も少なく、デスクトップが主流で、信頼できると言い切れない機械だった。プリントアウトをホチキスで閉じてキングファイルに保管する、そんな手間をかけていたような記憶がある。
ところが2000年になっていつの間にやら、パソコンが仕事のメインプラットホームになる。情報の保存媒体はFD、いやCDになる。FD保存すらも面倒になりだしたのは、つい数年前ではなかったか。
フロッピが話題になったのが、2010年の特捜インチキ立件で不法改ざんがなされてた、そんなニュースだった。2009年にはFDは製造販売ともに中止になっている。
そうなのだ。いまやハードディスクが標準的な保管媒体になったいるのに気がついた次第だ。ハードディスクの信頼性が高まり、1テラ1万円の時代になった。
総じて言えば、デジタルでない情報は割合を確実に減らしているに違いない。今年、大きなうねりがあった電子書籍は最後の紙の砦「本」に対する波状デジタル化の潮流だ。
書籍のセルフメードPDFなどもその流れに沿った傍流でしかないのであろう。
iPadでつくる「究極の電子書斎」 蔵書はすべてデジタル化しなさい! (講談社+α新書)
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いや!
それすらもつかの間のことにすぎない。
やれグリッドだ、クラウドだとか騒いでるうちに、ネットの向こう側に多くの大事な情報が逝ってしまうようになるだろう。
ちょっと停電すれば、誰の手元にも保管情報はない、そんな世の中になるなのだろうか。
それにはちょっと違和感がある。
やがて長時間停電とか、EMP(電磁衝撃波)で半導体が壊れるとか、あるいは大地震でライフラインストップとか、なんというか、非日常的な事態が起きたときに、デジタル化やクラウド化の真価が問われることになろう。