今回は下図を説明することにします(後ほど記号の意味は解説しますが、l=3でr=1/2のケースです)。
これは原点の固定された円(半径r)の周を長さlの棒(剛体)が滑らないで回転する連続画像です。
以下述べるような、いくつかの簡略化を行ってます。
棒と円は一点で接するのですが、棒の左端まで接点が来たら、右端に瞬間すり替えします。そうしないと円周上で棒に宙返りしてもらうことになり、不自然かなという理由です。
棒の両端の座標セット(上の図のAとBの座標)だけを転記しておきましょうか。θは接点の角。Floorはガウス記号です。初期状態の棒はx軸上に直立した状態であったとしております。
l=1でr=2ならば下図になります。
l=5でr=1/3 ならば下図になります。
あるいはこんな描像も生み出される。
(l=π/2でr=1)
シメはあたかも皆既日蝕の煌めきのようなものでありました。そうそう、有翼日輪というやつにもニているのですな。
円と線分だけで、続々登場する様々なパターン生成をみていると数式が人知をこえたビジュアル潜在力を保有しているような錯覚をもってしまうのだ。
【関連書】
1878年のアメリカで観測された皆既日食の報告(エジソン報告 例の発明王のことだ)のスケッチ。コロナが異様なフォルムになることがあるという。観測者の視覚のせいかもしれない。
下記の中公新書からのもの。古本屋でgetした大昔の良書であります。
有翼日輪の謎―太陽磁気圏と古代日食 (1982年) (中公新書)
- 作者: 斎藤尚生
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1982/10
- メディア: 新書
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