素数でゼロになる関数に関する覚書

 ウィルソンの定理を土台にする。
 つまり、素数pの時、

  (p−1)!+1≡0 (mod p)

である。これを一般化した式として、次の関数を導入しよう。

 ガンマ関数はご存知だと思う。さて、xが素数の時だけにこの関数は自然数となるのはウィルソンの定理から明らかだろう。この表式であればxは任意の数、複素数でも計算できる。

 ここで寄り道をしたくなる。
ガウス整数で素数である時にこの関数値はどうなるか?
 残念ながら、関数値は複素数になるだけである。

閑話本題。
 次の関数を考える。これは実数xで動く限り、xが1以上で素数の時だけに「0」となる。

 これがその証拠だ(証明ではない)

 気になるのはx<1でのゼロ点なのだが、実際にこの関数値がゼロとなるのであるから不思議ではある。
x=0.74近辺でゼロになるのを観察する。


この詳細な根は
0.74434038370511857832674178790082211093786784585538917258467
となる。ガンマ関数はこの値で「3」となる。
0までの間にいくつも根がありそうだ。これは素数と何か関係性があるかな?