スマホ豊作で情報家電は不作つづき

 これは書き残すほどのことではないけど、備忘録としてまとめおく。

 ウォークマンが出始めたのが1980年代。やがてMP3再生機となりiPODがそれを引き継いだ。
 デジカメとパソコンの普及は1990年代だ。それ以外にICレコーダーとか、電卓などもそれとは別に商品カテゴリーがあった。電子手帳や電子辞書、それにポータブルなGPSナビも忘れてはならないだろう。
 PSPなどのゲーム機はそれはそれで大きなマーケットだったのが、ついこの間だ。
これらが情報機器、もしくは情報家電というカテゴリーという一大商品グループである。

 その間、携帯電話は順調に進化してゆき、2000年台にはインターネットにもアクセスできるようになる。日本ではiモードが爆発的に流行した。これも大きな失敗の元になる。
 そして、スマホの登場でこれらの商品グループは一網打尽となる。
 高機能なスマホは、情報家電をすべて塗りつぶした感があるのだ。それらが個別に存在している理由を打ち砕いたというべきだろう。タブレットと並行して、CDや書籍、新聞、テレビやラジオといった在来メディアを併呑してゆく、その有り様は大洪水のようだ。

 ということで、スマホの一人勝ち時代が到来しているのだ。パソコンは前年出荷割れ、デジカメ不況、ゲーム機も右往左往なのだ。これらのうち幾つかは日本メーカの独壇場であったことも災いとなった。
 スマホに取り込まれた情報家電はどうなるのだろうか?
 次代の情報家電の暗中模索が始まっているが、単純にスマホを置き換えるという商品ではないことは確かだ。おそらくは、特殊な機能を小型化して日常品のなかに潜入する方向に進化すると予想されているのだ(例:グーグルグラス、腕時計)
 少なくとも新しいジャンルを開くことはないだろう。これもすでに存在する電子機器に何らかの付加価値をつけることで、進化することになろう。デジタル補聴器などはその候補だ。
 将来は耳の悪くない人にとって役立つ機能を搭載できるだろう(音響ARとか、同時通訳とか、MP3再生機とか)