正多角形上の円の連鎖


 今回の作業は正多角形上の円の連鎖(頂点円)であります。上図のように、正多角形をあたえ頂点に円を置きます。その円が互いに接するようにおく、これだけです。
勢いで中心にそれらの円に接する円も描いています。

 正多角形(nは角数)の外接円の半径=1とすると

シンプルな式ですねえ。感心感心!

こんなように図示できます。

 円の追求を続けます。
 正多角形の辺の中心に円をおいたらどうなるでしょう(辺上の円)。お互いに接するようにという条件をつけます。


 赤い円がそれです。勢いでそれらの内接円を中心においてます。

 その半径はこうです。チョイと複雑だ。

 オシマイに、お約束の充填率というか面積の対比をグラフ化しておきます(横軸はn:角数、縦軸は面積)頂点円と辺上の円の面積の和には内接円も含めます。いずれも多角形上の面積で、はみ出たら無視してます。外接円の面積=πです。

 破線が多角形の面積なので、これが上限です。辺上の円が六角形までは善戦していますねえ。
正六角形のときです。
 緑の内接円と赤い円の六角形内の面積が一致しています。(3π)/4です。また、赤い円の半径はすべて同じになります。Sqrt[3]/4です。

 問題:両方の共通部の面積はなにか特徴あるでしょうか?


これらの計算は高校数学で十分に可能なので、検定計算をされるのもいいでしょう。

建築のかたち百科―多角形から超曲面まで

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 明日はやや一般化します。あーら不思議、辺上の円を動かします。