簡単だけど意外

 円の内接円の件でのレポート。
円を下記のように内接させよう。

これは円Aと円Bを直径上に互いに外接するようにおいて、その両側に三円に接するように小円を2個配置したのだ。外部の外接円を単位円としておこう。

 ここで問題だ。
 この4円の面積の和であるが、その最小面積はどのようなときに最小となるか?
aを径数としよう。外接円の中心を原点として、円Aと円Bが接する直線がy軸と交わる座標だ。

 対称性の観点から多くの人はa=0で最小になると答えるであろう。しかれども、意外にも最小面積となるのは、a=0ではないのだ。
 aを横軸にして、4円の面積の和をグラフにしたのがこれ。

 最小値の雰囲気はこのaのグラフから見て取れるだろう。微妙にプラマイ0.29のあたりで凹むのだ。
 そのaの値の厳密値はこうだ。なぜ、そうなるかは4円の面積の和の式を見ればうなずけるだろう。読者よ、欺かるるなかれ。


内接円の変化の動画

4円の和が最小となるときの状況図。

 ここで問題。
 4円の中心を結んで出来る四角形の面積の最小値も同じaであろうか?