円周率の無限積による表示というとWallisの式が有名だ。ここは、こんなタイプの表示ができないかを探ってみた。
無限積の関係で有名な公式、ガンマ関数のものを利用する。
するとちょっとした変形でこうなるのがわかる。
なかの数列は具体的には1未満の分数列になるのが見て取れる。分子は分母より1少ない。
つまりは、下式が導出できた。ややはじめのイメージとズレもあるけど答えにはなっている。調べてみたら、同じものがWallisの式から導けるようだ。
GWに入る際の頭の体操でありました。
その過程で『数学定数事典』でレオンハルト・オイラーがもっと面白い、くだらないから超ほど遠い無限積を出していたのを知った。これが本日の収穫だった。
Primeは2を除く全素数を動くのだ。収束は遅そうだが数理の玄妙さが感じられる表現であります。
このような分数列が生まれ、その積はやがてπに近づくのだ。
収束は悪く、下の20項までの数値計算結果は「3.1190474674」で、3.14までの道は遠い。
老子も玄の玄なり、と共感するのではないだろうか。あるいはゲンナリなのかもしれない。
オイラーはゼータ関数の理論から導いたのだそうだ。まったく凄いヤツです。
- 作者: スティーヴン R.フィンチ
- 出版社/メーカー: 朝倉書店
- 発売日: 2010/02/01
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
- 作者: ペートルベックマン,Petr Beckmann,田尾陽一,清水韶光
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/04/01
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 48回
- この商品を含むブログ (18件) を見る