久々の複素数の初等幾何

 今夜は久ぶりの複素数の初等幾何的応用であります。はじめに2つの三角形複体の計算結果をあげておく。


 この2つの三角形複体は同じ原理のセットから生成されている。
1)三角形の内分点(内分比t)による分割
2)1)の反復適用

 三角形の内分点による分割を簡単に表せば、点a,bを結ぶ直線をm:nで分割する。式で表現するならば、こうだ。

同様な操作を各辺に施せば、三角形は4つに分割されるのがつねだ。

 複素数で考えると三頂点はa,b,cで表すことができる。これをm:nに分割するような三点はこうなる。

ガウス平面で表現すれば、オシマイであります。

 例えばであります。二回の反復でこうなる(m:n=3:1)

 単にこれだけでは味気ない!

 m=tnとして、tを複素数まで拡張してみたわけですな。tが複素数の場合には予想外のパターンになる。
 tをうごめかす。するってーとこんなモンがゾロゾロ出てくるんでやんす。



4回反復で256個の三角形に分解される。



複素数の幾何学 (新装版 数学入門シリーズ)

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