自炊11111冊の境涯

 電子化書籍の数は、数の上ではずいぶんと膨らんだ。ゾロ目だ。
種類からすれば文庫が多い。おおよそ2700冊である。
その中でも岩波文庫が一番多いだろう。約1500冊だ。
新書は600冊。それほどでもないな。
 たとえば、「がん」について何冊あるだろうか。「がん」と「ガン」とで書名から単純に数えると60冊強となる。これは「がんばれカミナリ竜」などが含まれてしまうので多めだ。
 カール・セーガンやエレーヌ・モーガンガンジーの評伝も含まれちゃう。
「がんばれカミナリ竜」でいうとS.J.グールドは16冊だ。
 事典はどうだろうか?
56冊ある。

書道史学会編 「書道史年表事典」 菅原書店
日本海学会編 「北東アジア事典」 国際書院
和歌の解釈と鑑賞事典(1979) 旺文社

などツマ開きもしないのが並んでいる。

 辞書はどうか?
これは少ない。32冊だ。何のために入手したか不明なタイトルもある。

ベトナム情報辞典 るえ文社
日経文庫 保険用語辞典
岸義治 天理教用語辞典

 などである。

 国名で見てみよう。ロシアとソ連はどうだろうか?
両方で30冊くらいある。ほぼ文学系とSFだな。ロシア革命についてはあまりない。
 お隣のポーランドはどうか?
ワルシャワをタイトルに含めても、計8冊だ。
ドイツは24冊。
フランスも24冊。これにはアナトール・フランスも入っているので水増しか。
イギリスは21冊だし、アメリカも同じくらいだ。
朝鮮は42冊で多いぞ。

中国は85冊で国別では最大になる。やはり日本の大元は中国にあるからなあ。

E.O.ライシャワー 「円仁 唐代中国への旅」 学術文庫
アン・パールダン 中国皇帝歴代誌 創元社
ウィリアム・ワトソン 中国古代文明 創元社
エドガー・スノー 中国の赤い星 筑摩叢書
ジョセフ・ニーダム 中国科学の流れ

 などが関心を物語る。

 最後に、数学はどうかしらん?
書名に数学とあるのは、172冊であった。