素数の交代和

 昨晩のトピックで気付きがあった。素数の交代和というのは見かけてない。
単純な和ではなく、符号がプラスとマイナスが互い違いになる和である。

 2−3+5−7+11−13......

これはいかなる振る舞いを長期的にするか?
ものは試し、計算してよう。

 こんな関数を定義すればいいのだろう。

Pkはk番目の素数だ。

 最初の十項だ。
2, -1, 4, -3, 8, -5, 12, -7, 16, -13

 和自体も正負が交代するとともに、単調増大してゆくようだ。
下図は500番目の交代素数和(以下、素数和とする)の結果である。横軸はk番目を示している。

どうやら、意外に単純な増大の仕方であることに心付く。

素数素数和をペアにして(x,y)表示するとこうなる。

つまり、正三角形の枠内にあるように思える。

 500番目の素数は3571であり、素数和は−1795だ。約半分である。
実際に、素数和を素数で除した結果を表示してみよう。

 大半がプラマイ1/2以内であり、和がおおきくなっても絶対値が1/2を超えることがなさそうである。
 素数が104729まで検算してみた。その時の比は-0.496682である。
横軸は素数の対数であるが、やはり1/2以内である。


 1/2というとリーマン予想を想起してしまうが、奇妙な一致ではある。

素数表150000個

素数表150000個