購入書籍 千冊越え

 昨年2010年は本を千冊超買った。我が人生始めての快挙である。自分でも呆れる個人的な怪記録である。
 ほんとうに昨年は、本に関しては、激越な年であった。

 全部読んでるわけではないので、いっこうに自慢にはないらない。しかし、買いにいく行為、買う本を選別するだけで、かなりのエネルギーと時間を要するのは事実である。ネットで買うことは年数回くらい、リアル書店に月30回は通った。

 月平均100冊を買ってゆくと、どんな状態になるか。アホなことに何を買ったか、よく覚えていないことが起きる。一冊一冊丹念に買いながら読み、読みながら買うという自然なサイクルがないために、生じるのであろう。したがって過去に買った本を重複して購入した点数が最多であった。


 買った本の内訳であるが、

雑誌系については、日経サイエンス十数冊、芸術新潮数冊、現代思想5冊、SFマガジン20冊。
以上でオシマイ。
文庫・新書系は約30%くらいで、300冊程度。この大半は自炊で電子化されている。コミック系はない。

 単行本のほうは、どうか。理系本が400冊弱である。なかでも数学系が多いようだ。
ルーエル「偶然とカオス」、デブリン「数学する遺伝子」、吉田武「オイラーの贈物」、エクランド「数学は最善世界の夢をみるか」、永田・吉田「代数学入門」、フィンチ「数学定数事典」などなどだ。

 生物系では、ドーキンス「神は妄想である」、グールド「がんばれカミナリ竜」、「生物5つの王国」、ジョーンズ「Yの真実」、松沢哲也「チンパンジーから見た世界」
 最後の2冊はグンバツに面白かったねえ。

残余は社会科学・ビジネス・文学系だとしてしまうと300冊弱か。
トマス・ピンチョン「スローラーナー」、山口嘉一郎「人口分析入門」、トフラー「富の未来」、片野ゆか「ダイエットがやめられない」、タルメ「秘儀と象徴」、ケレーニ&ユング「神話学入門」、「落語ハンドブック」、フリードマン「グリーン革命」、村上陽一郎「安全学」、チェーホフ「名作集」、ハウ「クラウドソーシング」などなど

 もはや書籍タイトル自体がカオスと化してしまう。相互の関連はまったくなさげだ。


 このように買いあさった書籍は、それでも少々頭脳を通過することになる。しかもヘッジポッチとなって思考を混濁させながら、勝手に動き回りながら何か異質なものの結合をつくりあげようとしているようだ。自己増殖したミームが出口を求めている。