力任せの馬鹿力計算:円分方程式の因数分解の一性質

 x^n-1の因数分解の係数でn=105の時に起こることは覚えているだろうか?
n=1から10までの因数分解を羅列してみせよう。

 どのxの係数もプラマイ1か0である。
 これがn=105では崩れるのは、因数分解マニアには常識となっていますな。そのことです。
 その因数分解結果はこれです。

 お分かりであろう。オシマイの因子の中のxの7次と41次の係数が−2になっている。
 これがn=105以外にどこで生じるかを力任せに計算してみようというのが今回のミッションであります。

 結果からお伝えしておこう。n=1000までには

105、165、195、210、255、273、285、315、330、345、357、385、390、420、429、455、495、510、525、546、555、561、570、585、595、609、615、627、630、645、660、665、690、705、714、715、735、759、765、770、777、780、795、805、819、825、840、855、858、897、910、935、945、957、969、975、987、990

 これだけあるのだ! 共通性は不明としか言いようない。105の倍数は含まれるが、それ以外も登場してくるようだ。

 また、n=385,595,665,770,935の時には「3」が出現することも計算できる。
例えば、n=385の因数分解だ。

 深夜の馬鹿力で計算を続けると、n=1365で「4」、n=1785で「5」が転がり出る。また、n=3135で「7」まで産出したところまでで力尽きた。

 ここにも無限に続く数秘的な謎の一つがあるのだろう。

数論「未解決問題」の事典

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