無理数からの素数生成レース

 ガウス記号は英語圏ではFloorと表記されるのが普通らしいが、このガウス記号を使って、素数競争をしてみよう。

 コンピュータ数学の使い手には次の単純な式で、生成される素数を勘定する。
      Floor[m π]
mは自然数を動く。πは円周率だ。
 これで一番多く、素数を生み出したものが勝者となるのだ!
mは1から1000000くらいまでとしておくとしよう。

 πの変わりに別の無理数を代入し、それらを比較して、素数が多ければファースト・プライマーとなるのだ。

 早速、試算してみよう。
1000000までの素数の数を比較のために、カウントすると「78498」である。
これを標準としておく。
 πでは「72158」となり、標準より少ない。
√2では「76511」となる。√3では「75106」、√5では「73631」である。
 平方根の2,3,5,7,11,13,17,19,23,29ではこういう傾向になる。
{76511, 75106, 73631, 72919, 71619, 71239, 70582, 70660, 69860, 69306}
なぜか低下する。πは3と5の間にあるわけだ。

 その点、オイラーの定数γはガンバル。「81927」となるのだ!
 標準を上回る打率で素数を生成しまくるのである。しかも、1から1000000まで連続的に標準を上回るのである。

 ではあるのだが、1/πが今のところ最強のようのだ。
実に、「86093」
 今のところ、ファースト・プライマーである。

 他の無理数は、どうであろうか?