くるくる回るカッシーニ

 二つの同じカッシーニの卵形が接するだけで擦れることなく、回転するケースを生成した。

互いにキスする一瞬だけ曲率半径が一致する、解析解はおそらくこのケースだけではないか。

 回転中心間の距離は不変です。
 なにかの動力伝達に使えるといいんだけど。

 あいにくとこのままでは、互いに90度のときに一瞬、接するだけであります。
 つまりは、片方をとめておいて他方はクルクル回せるのですな。片方を回転させることはおろか、動力などはとうてい伝わりません。

 それにしても、歯車的な凹凸曲線のシンプルなのは、どんな形状なのでしょうか?
もちろん、円は最大シンプルでしょうね。プーリというか滑車などがいい例。
その次のシンプルな事例は何かなんですね。
 歯車の工学はかなり複雑な曲線論を駆使します。かつては、機械工学が花形科目でしたしねえ。
たしか、その歯の形状はサイクロイドなのだとか。



【参考】
この分野の決定版かな。

曲線の事典 ―性質・歴史・作図法―

曲線の事典 ―性質・歴史・作図法―

円の工学的な用途は意外に紹介が少ない。この本は例外でしょうか。

円の歴史―数と自然の不思議な関係 (Kawade new science)

円の歴史―数と自然の不思議な関係 (Kawade new science)