ソフィー・ジェルマン素数の一分岐

 ソフィー・ジェルマン素数とは、素数pとして2p+1も素数となるものをいう。
 初めの百個の素数のうちソフィー・ジェルマン素数となるのは26個である。

2, 3, 5, 11, 23, 29, 41, 53, 83, 89, 113, 131, 173, 179, 191, 233,239, 251, 281, 293, 359, 419, 431, 443, 491, 509

この出現頻度はどうなるであろう?
 初めの素数1〜1000個まで順次何個ソフィー・ジェルマン素数があるかを縦軸にしたグラフであります。

1000個中167個である。5000個中では611個。
10万個中82237個である。一千万個中では、355577個である。
 おそらく、右肩下がりで比率は減少するのであろう。

 この考えを拡大する。素数pとqを掛けてkを加えて、それが素数となるものはどれくらいか?
ソフィー・ジェルマン型の2p+1が頻度最大ではあろうけれど、確認する価値はあろう。

kを変えて100〜1000までの最初の素数で、各個数がどうなるかというと、
なんとソフィー・ジェルマン型k=1よりk=2以上の偶数の方が圧倒的に多いのだ。このケースでは
k=6が最大頻度となる。


 それを視覚的に表してみよう。
二次元化してソフィー・ジェルマン型を格子点として表示する。
最初の100個の素数のペアでx・y+1が素数となるのは、xもしくはyが2の場合だけで
あり、ソフィー・ジェルマン素数は26個あったので、26*2+1=51個の点となる。

k=2となるとこうなる。



【参考文献】男もすなる数論とかいうものを女もしてみむとて....
 人間嫌いと思われがちなガウスがこう言う。
「けれども、私の尊敬する文通相手ル・プラン氏が、このすばらしい女性ソフィー・ジェルマンに変態したのを見て、私の賞讃と驚きを、どういう風にいったらいいか分らないくらいです。」

数学史のなかの女性たち―八人の女性数学者とその生涯 (1977年)

数学史のなかの女性たち―八人の女性数学者とその生涯 (1977年)