昨日ブログの続きです。
本来ならば平面内のビリヤード球の軌跡から入るはずであったけど、そんなに難易度は変わらないので、そのままにします。
二次元の正方形内(辺が1)でも同じ関数の適用で軌跡は表示できます。
この式で計算してみましょ!
軌跡の式。tが時間で、xy座標を動きます。0.5は初期の位置です。
すると網の目みたいになりますが、それぞれは規則正しく構成された菱形になります。
ところが係数に無理数が入ると変容します。その様子を見てみましょう。
まず、軌跡の式。
始まりはこうなります。
しかし4倍の時間が経過すると埋まってきます。埋まり方は稠密であることが証明されています。つまり、無限の時間があれば隙間なく平面を埋め尽くすのです。
次は二組の球の軌跡を組合せます(衝突は無視しますよ)
x1,y1の軌跡とx2,y2の軌跡で、yの係数だけ違います。傾きがずれるわけです。
一種のカオス理論の真似事みたいですが、こんな組合せで軌跡を比較表示してみました。
x1,y1の軌跡は無理数での軌跡とx2,y2は前者に近いけど有理数での軌跡。
平面内で稠密であることの証明はこちらをごらんください。
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