格子点上のサークル3

 第三弾。このシリーズでは円を自在に配置して遊戯してます。誰も期待しない格子点上の円の配列です。
 自然数ペア(m,n)とその両者のGCDを半径するのを基本にして、円の織りなすアラベスクを鑑賞してます。

 さて、今回は奇数対が織りなすパターン。1から101までの奇数対を計算したよ!

ついでは、4n+1の型の奇数対です。

当然、次は4n+3です。

同じ奇数対でもかなり異なる紋様になります。母体は奇数対にあるわけですけれども。

風変わりなのはこれ! (2,4)のような(素数−1)のペアで、半径にGCDをとるとこうなる。

カオス的なサークルの出現紋様となっている。
素数の出現は奇数や偶数に比べるとかなり不規則なものだという感慨を抱かせる文様である。

 まともなパターンに戻ろう。
平方数のペアである。

そして、三角数のペア。

三角数とはn(n+1)/2となる数のことである。

立方数を−25〜25の範囲で描くとこのようになる。結晶のX線回折の写真のようだ。


 ここまでの円の半径はいずれも上限を設けてある。
 人類がいままで目にしたことのない紋様を(美しいかどうかは別として)自在に生成できるのであるから、切に数学はディープであると思う。