ロシアといえば、昨年夏の森林火災や干ばつが記憶に新しい。
http://d.hatena.ne.jp/wasurenaso/20100812/1281629262
小生も、放射能汚染でチェルノブイリの航空写真(GoogleMap)を以前紹介した。だが、「ロシアの核惨事」以降も続々と、放射能汚染の実態が暴かれている。こちらは1992年の翻訳本である。
- 作者: アンドレイイレーシュ,ユーリーマカーロフ,Andrey Illesh,Yuri Makarov,滝沢一郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1992/08
- メディア: 単行本
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政治的な偏見とは無縁の凍土研究者、福田正己氏もシベリア原野において放棄されるがままの「原子力電池の使い捨て」に警鐘を鳴らす。また、同氏はシベリアになんども足を運び、環境破壊に心を痛めている。
- 作者: 福田正己
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1996/12/20
- メディア: 新書
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この書では、ノリリスクがロシア「最大の公害都市」としている。荒れ果てた荒野にある都市。
こうした乱開発や環境汚染は国民自身にも跳ね返っている。
ロシア男性の平均寿命は2006年時点で「58.9歳」である。ヒドイものである。
この不健康さは医療後進国といってよいだろう。
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/8985.html
ロシアの人口減少が日本以上に切実といった指摘が以前メディアで指摘されている。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20060621/104822/
国民の自由とITの普及度でも、孤立化しているらしい。
2010年でのFACEBOOKのユーザのつながりをビジュアル化したもの
「ロシアと中国が見えない世界地図」となった
http://www.facebook.com/note.php?note_id=469716398919
日本は厳しい状況に直面しているが、ロシアの抱える問題はもっと厳しいと思って、この巨大な隣国への接し方を考えたほうが無難であろう。