ネットワーク綺想ア・ラ・カルト

 (1)食物連鎖だけが生き物のつながりではないだろう。呼気排気の関係もあるかもしれない、水分や熱のやりとりもあっていいだろう。そばにいるだけ連鎖なんてのもあるかもしれない(あのライフゲームはそうでしたね)。
 そばにいるだけ連鎖っていうのは、ワニが川辺にいたらそこを避けて通るみたいな空間占有による排除だし、森林があればそこに包含される動植物は即座には見分けられないというような隠れ蓑効果もあるだろう。
 ここでも6次の隔たりがあるとするならば、人類がある種の生物の絶滅によりピラミッドの頂点から転がり落ちる可能性も無視はできぬはずだ。


生存競争 (1981年)

生存競争 (1981年)

ライフゲイムの宇宙

ライフゲイムの宇宙

(2)ヒトのつながりがネットワークであるのはよしとして、それがあたかもニューラルネットのように機能することはありうるだろうか?
ヒトの醸しだす組織は外部刺激に対して、ニューラルネット的に反応することはもちろんあるだろう。警察署に入力される殺人の知らせと窃盗の知らせでは、部門間担当官の連絡ネットワークの賦活パターンは違うだろう。
 機械学習の対比は何にあてはまるのだろうか?組織の反応の的確性だとして、それは社会的になにに相当するものだろうか?
組織反応の学習をニューラルネット的するとよいことがあるのだろうか?

複雑な世界、単純な法則  ネットワーク科学の最前線

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