日本は移民を受け入れすべきだ。それは、この行き詰まりつつある単一文化に活力をもたらす。
多様な文化と様々なエネルギーを受け取ることができるのだ。
それを小さな事実から検証してみよう。
例証につかうのはフランスの文学だ。それも二十世紀文学。
文明と流行の真ん中にフランスがかくも長く地位を保っていられたのは、まぎれもない事実だ。その重要成功因子に移民たちの貢献があることを簡単に示そう。
用意したのは『現代フランス文学作家作品事典』だ。
かくいう私は専門家でもなんでもない。暇な書斎人の端くれだ。
ここで、直系フランス人以外の異国の血をひく作家を抜き出す。
これは持論である「窮極の電子書斎」のOCR読書術の威力、知的生産の片鱗をちょっとだけ示すことにもなる。
結果はこうだ。
同書中の作家72人中の8人も移民もしくは外来種であるのだ。
日本も須らくフランスの開国政策に倣うべし、というのは早計だろうか?
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