n進法での回文素数の競争

 2進法での回文素数と10進法での回文素数とでは異なる。ちなみに回文素数とは素数の数字を反転した場合にも素数になるものをいう。10進法では11、131などだ。
 どのように異なるか、を腕力で計算してみよう。

 2進法から10進法まではじめの1000個の素数でどれほど回文素数が出現するかを計算したのが下図である。縦軸は回文素数の出現回数である。

 凡例がないので、なんだかわからないだろう。情報を追加する。
{{2, {29}}, {3, {18}}, {4, {29}}, {5, {25}}, {6, {31}}, {7, {27}}, {8, {26}}, {9, {20}}, {10, {20}}}
 1000個の素数での集計結果だ。読み方は2進法では29個ほどあった。3進法では18個であった。10進法では20個だ。
 この状態では6進法が31個と回文素数の出現頻度が最大である。最小は3進法の18個である。
 だが、折れ線推移がご覧のように抜きつ抜かれつの模様であるので、何進法が回文素数に永続的に有利かは断言できないのではないか。

 ちなみに、2から10までのn進法すべてで共通な回文素数は存在しない。どなたか証明できる人はいるだろうか?
 この事実は回文素数もエマープと同じく人為的なカテゴリー定義であることを示唆している。