素数からの素数生成競争

 素数列から素数を単純計算にから生み出し、その素数製造効率を競うのが、素数生成競争だ。
 エウクレイデス(ユークリッド)が素数の無限性を証明するのに使用した、この素数生成式を一番走者にしよう。

 2・3+1=7 素数
 2・3・5+1=31 素数
 2・3・5・7+1=211 素数

 素数列の積+1 から生成される数の素数性をカウントすればよい。


二番走者は素数和だ。至ってシンプル。

 2 素数
 2+3=5 素数
 2+3+5=10 NG
 2+3+5+7=17 素数

 素数列の単純な和がどのくらい素数になってくれるだろう?

三番走者はやや複雑だ。

 (1/2+1/3)・2・3=5 素数
 (1/2+1/3+1/5)・2・3・5=31 素数
 (1/2+1/3+1/5+1/7)・2・3・7=247 NG

素数の逆数和に素数積を乗算した数である。

 結果はこうなる(はじめの300個まで)

 素数生成効率の最大であった紫の線は二番走者であった。次いで一番走者が二位、ユークリッドの方式である。最後が三番走者であった。
 有限個の数値計算であるので、証明ではないけれど、この傾向はどこまで行っても変わらないであろう。

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