Gauss-Collatz series

 自然数ではコラッツの予想なるものがあるようだ。

   x/2 x:even
   3x+1 x:odd

これを任意の自然数xについて反復すると必ず「1」になるというのが、その予想。
 今のところ反例はないそうであります。また、その証明に誰も成功してはいないようだ。

 ガウス整数でコラッツもどきを試してみよう。
試行錯誤の結果、こんなモドキ規則で計算をすることにした。

1+i、iはガウス素数である(2はガウス素数ではない)停止条件はzの絶対値が1となるとき(単数になるとき)とする。この停止条件はやや恣意的であるかも。

 ガウス整数を入れてやると、どんな振る舞いをするだろうか?

「7+15i」で反復してみようか。

具体的には

7 + 15I, 11 + 4I, 11 + 5I, 8 - 3I, 8 - 2I, 3 - 5I, -1 -4I, -1 - 3I, -2 -I, -2, -1 +I, I<<

「-4 + 2i」

 要するに1,-1,-i,iのどれかには落ち着くのではないかと推測されるのであります。
(モドキ規則を洗練させれば1に出来るのかもしれない)
「1,-1,-i,i」はガウス整数で単数とされる。単位元の拡張版だ。この4つにガウス整数が落ち着くならば、コラッツ的な振る舞いと類似であるとしていいであろう。

実数部と虚数部が5以下ではこうなる。

15以下ではなるようになる。

時計回りの渦巻き状になるが、モドキ規則で1+iを1-iにすると逆になるであろう。
さらに範囲拡大したもの。
1,-1,-i,iのどれかには落ち着く感じは濃厚でありますな。

かくて神秘なるボルテックスが出現したのであります。

何回の反復で単数になるかを見ておくれと注文があった。

縦軸横軸はガウス平面で、その格子点がガウス整数。高さは単数になるまでの「反復回数」である。
高さを色付けしてみる。赤系がたかい回数。プラマイ25×25の範囲までひろげて同じ計算をスムージングかける。色付けをつけてみた。