線列としての複素数列

 複素数列の別の側面を図示してみようか。

このような調和級数もどきで試してみよう。注意すべきは二重数列であることであります。

一万個の点列の結ぼれを二通り示す。自然数mとnを独立に動かしてゆく二重数列であります。
その計算の順序を変えたわけであります。
 まるで、カブトガニみたいなものだ。

 ついで上式のバリエーション。


 やや鑑賞に耐えうるフォルムでありますな。


 これなどはどうもお習字の書きかけでしかない。

さらに悪化の一途をたどる。

 普通人には、この形状の不可解さに閉口するであろう。


やはりシンプルなものに戻ろう。




 このように複素数の単純な系列には玄妙なるフォルムがひそんでいる。それは誰もみたことがない
神秘の形状であることがままあるのであります。いともたやすくそれらの複素珍獣を発見できるのは、ガウス的な欣快であろう。

複素数30講 (数学30講シリーズ)

複素数30講 (数学30講シリーズ)