オイラーの定数γは神秘的な数です。
調和級数と対数の極限が収束して、微妙な数値が生み出されているのです。
定義と数値はこうです。
このたび注目していただきたいのが、この系列です。
オイラーの定数と1/2の狭い区間にある意味ありげな数の連鎖です。
説明しましょう。W(1)はオメガ定数と呼ばれてます。
この超越方程式の解です。
W(1)=0.56714329040978385993...
hyはまだ無名(のはず)ですが、こんな定義です。昔のブログで計算したものです。
n!(0!+1/1!+1/2!+1/3!+.....+1/(n-1)!+1/n!)
とするとこれは自然数列を構成して、急速に大きくなる。
最初の十項である。{1, 2, 5, 16, 65, 326, 1957, 13700, 109601, 986410, 9864101}Cn=n!(0!+1/1!+1/2!+1/3!+.....+1/(n-1)!+1/n!)として
逆数の和を定義する。Σ1/Cn=1.78154632815834948971287994327
この1.78154632815834948971287994327の逆数です。
hy=0.56131012940524375038...
残り2つは式の通りです。
Exp(-γ)=0.5614594835668851698241432
Log(γ)=0.5495393129816448223376618
オメガ定数は少々仲間はずれな気もしますが、似たような出自の数が狭い区間に群がっているのは
不思議ですね。
誰かこの謎をひもといてくださらないでしょうか?
この事典にはもっと他に0.55周辺の数が定義されています。クァイラス-サフ定数、アラディ-グリンステッド定数など未知の数があるのですねえ。ただし、hyは仲間はずれです。
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