ある三角形のシリーズが語りだすもの

 nを自然数として、次の三頂点(x,y)を考えよう。

 これを最初の5つだけ描画してみる。

なんとも不揃いなノコギリだ。
懲りずに50個まで描画する。

 どのように見ても、ただの不細工な三角形の系列にすぎない。
その種明かしをするまえに、この三角形のシリーズの面積の数式を拝観しておこう。

この式はn個までの総和であるが、なかなかイケメンの式におさまっている。
その極限値は収束するのだが、キレイな定義(他の数学定数で表現)はないようだ。

0.3922103580027650728253665003241397431027

 さて、三角形のほうだが、もとはこのような系列に収まるはずであった。

 すでに洞察力ある読者がお気づきのようにY=1/X、もしくは調和級数に関する三角形なのであります。反比例曲線と矩形の隙間を埋める三角形の一つなのであります。
 ここに示した反比例曲線のx=(n*(n+1))^(1/2)での接線が切り取る三角形(青色部分)は、内接三角で面積が最大値となることが証明できる。



 ※上記の数値0.3922103580027650728253665003241397431027も1−γより小さいことになる。γはオイラー定数であります。

この図を参照いただくとその意味が了解可能であろう。