三国史由来の地

 蜀は現在の四川のあたりである。中心となる都は成都である。
地元人の英雄はやはり劉備玄徳と諸葛亮孔明であるという。
 この場所「武侯祠」(A地点)はその証拠であろう。市内に4万坪の廟があるのである。
三段に別れており、関羽張飛もいるけれど最奥には孔明が祀られている。
ちなみに孔明は薄葬を望んで陣中に没したという。


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 ここ白帝城で、玄徳は魏に大敗し病の床につく。孔明を枕元に呼び、自分の意志をつぎ、息子ではなく孔明に帝位を譲るとまで言う。白帝城はずいぶんと険しい場所にあったのだんなあ。


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 「死せる孔明、生ける仲達を走らせた」五丈原である。最後の力をふりしぼり、亡き玄徳の意志をついだ孔明の誠心は、誰でも感歎する。


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 以上を司馬は1980年代に巡っている(白帝城はないけど)
司馬遼太郎の紀行は簡にして要を得ているなあ。