生存競争はおなじ生存条件(なわばり、食料、生殖など)をめぐる場所とりである。
ガウゼの法則(Gause's axiom)だ。同じ生存空間で類似な種が併存することが難しい。
1934年に、旧ソ連のガウゼが実験によって実証した生物学の原理の一つ。食物や生息域が同じような生物は同じエリアでともに生存するのは難しいという考えかた。競争的排除原則とも呼ばれる。ガウゼの実験は、ゾウリムシと酵母菌を使った実験だったので、それ、人間などの高等生物にまで敷衍するのは難しいが、なんか、感覚的にはわかりやすい原則です。
http://www.jiyu.co.jp/GN/cdv/backnumber/200605/topics02/topic02_02.html
その結果、ロビスピエールはダントンとエベールを排除した。
その結果、現生人類はネアンデルタールを排除した。あるいは最近の事例でいえば、白人はネイティブインディアンを排除した。
その結果、大型哺乳類を人類は排除しつつある。
ますます多様性と発展の可能性の範囲を萎めつつ、類縁の生物を排除してきているわけだ。
- 作者: G.F.・ガウゼ,吉田敏治
- 出版社/メーカー: 新思索社
- 発売日: 1981/01/01
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る
- 作者: 冨田幸光,伊藤丙雄,岡本泰子
- 出版社/メーカー: 丸善
- 発売日: 2002/08/01
- メディア: 大型本
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (4件) を見る