人類の臨界状況メモ(2)

生存競争はおなじ生存条件(なわばり、食料、生殖など)をめぐる場所とりである。
ガウゼの法則(Gause's axiom)だ。同じ生存空間で類似な種が併存することが難しい。

1934年に、旧ソ連のガウゼが実験によって実証した生物学の原理の一つ。食物や生息域が同じような生物は同じエリアでともに生存するのは難しいという考えかた。競争的排除原則とも呼ばれる。ガウゼの実験は、ゾウリムシと酵母菌を使った実験だったので、それ、人間などの高等生物にまで敷衍するのは難しいが、なんか、感覚的にはわかりやすい原則です。

http://www.jiyu.co.jp/GN/cdv/backnumber/200605/topics02/topic02_02.html

その結果、ロビスピエールはダントンとエベールを排除した。
その結果、現生人類はネアンデルタールを排除した。あるいは最近の事例でいえば、白人はネイティブインディアンを排除した。
その結果、大型哺乳類を人類は排除しつつある。
ますます多様性と発展の可能性の範囲を萎めつつ、類縁の生物を排除してきているわけだ。

生存競争

生存競争

絶滅した哺乳類たち

絶滅した哺乳類たち

フランス革命のアナロジーはどこまでも続くわけではない。だが、民主制が行き着く先についても一抹の不安を与える。