ScanSnap iX500の使い心地

 本日、富士通PFUScanSnap iX500が届いた。
取るものもとりあえず、早速利用してみた。
 自炊派としては、「う〜ん、快適」の一言に尽きる。

要点を書き残しておこう。
1)白黒とカラーの切り替えが事実上、不要に
 これまでは雑誌などはカラーの自動選択、文庫は白黒などと小まめにモード切り替えしていたのであるが、それは不要といっていいだろう。よほどの変色ものでない限り、白黒とカラー混在の本は自動選択でいけそうだ。これはズボラ自炊者としては大助かりである。
 しかも、キヤノン製のDR-2510Cよりカラー頁の発色が良い。モノクロ写真では昔からScanSnap一人勝ちだったのだが、ここにきて引き離した感がある。

 【追記】自動選択が標準と書いたがやはり、白黒、グレー、自動選択は切り替えた方がいい。
     自動選択だとファイルサイズが大きくなるのだ。モノクロ写真が多ければグレー、
     文字・白黒図版の本であれば、白黒をお勧めする。
     表紙をどうするかだが、スキャン後pdfを結合することになる。


2)読み込みエクスピリエンスの快感倍増
 スムーズでストレスレスな読み込み、これがiX500の特技になった。切れ目なしに持続的に頁を読み込み、スピードが途切れることがない。強力とはいえない自分のCPU(2 core)とメモリ(4G)でも存分にスキャンできる。バックグランドでWeb閲覧をしていても問題は感じられなかった。ここでも過去のPFU製品や競合のキヤノン製品に大差をつけている。

 というわけで、自炊派としてセカンドステージにいける可能性が見えてきた。全OCRでテキスト+画像のみを抜粋した純100%の電子自炊本を生成することである。
 その狙いは、スマホキンドルというCPU非力ですぐに発熱して消耗するモバイル系端末での自炊本の活用である。
 実は、KindleFireを「積んどく」状態にしている。一ヶ月以上休眠(正確にはWebサーフィン専用機)しているのには自分なりの正統な理由がある。
 自炊pdfの読み込み速度が使いものにならないからなのであります。ひとえに自炊pdfが重いからだ。
 4メガ程度のpdfでも「重さ」は感じ取れる。頁送りがとりわけトロい。シリアルに読んでいく小説なら兎も角、行きつ戻りつするノンフィクション系読書には耐え難いだろう。
 それ故、KindleFireを読書マシンにするためには自炊pdfの贅肉を削ぐに若くはない、つまりは、テキストと画像に分断されたHTMLもどきに変換するしかないのだ。

 そんなことが可能であろうか?
そのためにはPCのパワーをあげて、高価なOCRソフトを購入することが次段階となるだろう。
 そんなことを夢想させてくれるスキャナーがScanSnap iX500であったのだ。

FUJITSU ScanSnap iX500 FI-IX500

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Kindle Fire HD 16GB タブレット(第2世代)

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