元旦はフィボナッチ数の変種から

 明けましておめでとうございます、なのである。
では、早速とりかかるとしよう。
 フィボナッチ数列の漸化式はこうなるのを諸兄はご存知であろう。

 この数は至るところで話題になる人気モノだ。なのでここではひねりを加える。
なので、次の漸化式を玩味されたい。

 フィボナッチの漸化式とほんの一項ずれただけである。だが、ほとんど人気がない。それどころかソッポを向かれているようだ。
 というのも一般解が複雑になるからだ。しかし、解析的に解けなくはないのである。
 フィボナッチ数列の厳密解には黄金比が出てくるので、それに似た魅力的な数が顕現するかもしれないのである。
 次のような系列で考えてみようではないか(実は簡単な解になるのでそうするのだ)
初期値は0,2である。0+2=2,2+3=5となり、その次も3+2=5となるので、漸化式を満たす数列は下記のようなシリーズとあいなる。

 0,2,3,2,5,5,7,10,12,17、22...

さて、この数列の一般解を書き下してみよう。与えられた項の番号sは自然数である。

 フィボナッチ数列の解の一つと比較してみてほしい。

三乗根と虚数が打ち消し合うようになっているのである。