異常尽くしの北米大陸

 オヤオヤである。
 今度は米国各地でオーロラだそうだ。ミシガン州ジョージア州アーカンソー州などかなり南の地域で10月25日にオーロラが観測された。
 日本の大震災で忘れがちになるが、今年の北米大陸は聞きしに勝る天変地異続きであった。

 まず、今年の4月の竜巻の回数を懐古しよう。

 ここ12年間の月次の竜巻発生回数をおさらいです。もとにするのは下表で、アメリカの
NOAAの5月上旬のデータです。

こうした天災や事故に定番の統計分布はポアソン分布です。

 それを確かめるために、月ごとの発生回数を100刻みに分けて、度数分布をみます。


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 この回数が起きるのは、年になおすと百万年に一回ですか。
    http://d.hatena.ne.jp/Hyperion64/20110524/1306236870

 そして、追い打ちかけるように、7月には酷暑が中西部を襲う。中部のテキサス(Texas)州から東部のミシガンにかけて死者も出た。

 そして、珍現象!NYのハリケーン熱低)襲来。
大西洋岸を遥々自由の女神に嫉妬したかハリケーン「アイリーン」が北上した!
今年の8月のことだった。
同年同月に東海岸地震
M5.8の地震だ。70年ぶりだという。
http://www.cnn.co.jp/usa/30003770.html

これら5つの椿事は統計的には独立事象とみなせるだろう。「独立」とは相互に直接の関係がないという意味だ。
 それ故、こんな推論ができる。
 各事象がそれぞれ百年に一度の出来事だとするとこの5つが同じ年に起きるのは100の5乗年に一度だ。つまりは、100億年に一回というまぐれ当たりの年だというわけである。酷暑は地球温暖化で当たり前だというなら、「中西部の酷暑」ひとつを省いてもいい。
 それでも1億年に一度の大当たりということにになる。

 迷信深いほうではないが、これだけ異変が連続するとやはり畏れを感じる。

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【10月30日追記】今度は十月の積雪
NHK米の東海岸 季節外れの雪で影響

ニューヨーク中心部のセントラルパークで10月におよそ3センチの雪が降ったのは、観測が始まった1869年以来初めてだということです